【プレミアリーグ】“ビッグ6”の「カタールW杯対策」は万全?独自に査定

ビッグ6のカタールW杯対策
【引用:プレミアリーグ公式Twitter & Off The Ball編集部】

2022-23シーズンはこれまでとは違ったイレギュラーなシーズンとなる。その理由は、通常4年ごとの夏に行われていたFIFAワールドカップが、2022年の開催地となったカタールの気象条件により、11月20日〜12月18日に開催となるためである。

シーズンオフとなる夏の時期にW杯が開催され、そこで活躍を見せた選手が夏の移籍マーケットで注目となるこれまでの市場の流れではなく、代表の当落線上にいる選手たちが代表選出を目指すべく、クラブでの出場機会を増やすための移籍を決断したパターンが多くなった。

”ビッグ6″がプレミアリーグ優勝を目指す上で、カタールW杯の乗り切り方は死活問題となってくる。果たして、カタールW杯に向けて最も万全な対策を施すことができたのはどのクラブなのか?

text by Tate Masa

目次

カタールW杯を中間に挟むイレギュラーなシーズン

今年のカタールW杯は前述の通りイレギュラーな時期に行われるため、各国のリーグ戦の真っ只中に、リーグを一時中断して開催されることになる。そのため、代表へ選出され、レギュラー格として多くの試合に出場する選手としては、この1年間はこれまでにない非常に過酷なスケジュールを強いられることとなる。シーズン後半には疲労を隠せない状態になることが増えることが予想されるため、監督の出場選手ローテーションや途中交代によるリスクケアなどのマネジメントが大切になってくる。それと同時にクラブが今年のカタールW杯を見据えた選手補強を今夏に出来たのかどうかも、今シーズンを戦い抜くに当たっては非常に重要な要素となるであろう。

この記事では「カタールW杯対策」に着目し、プレミアリーグの“ビッグ6”は、カタールW杯を踏まえた補強による対策が出来たのかを評価していく。

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“ビッグ6”のカタールW杯対策評価

ビッグ6のW杯対策を評価するにあたり、まずは各クラブに所属する戦力として計算出来る選手で、W杯に参加しない国の選手と、参加する国ではあるが代表選出が厳しそうな選手をクラブごとに一覧でまとめていく。そして、プレミアリーグが開幕して以降の移籍の動きや、数試合をこなした試合内容やチームの状況を踏まえながら、“ビッグ6”のW杯対策の動きを評価していくこととする。

評価基準は以下の通りとする。

Sランク(100−90点):抜群のW杯対策成功

Aランク(90−80点):成功と呼べるW杯対策

Bランク(80−70点):まずまずのW杯対策

Cランク(70−60点):どちらとも言えない

Dランク(60−50点):若干のW杯対策失敗

Eランク(50点–):W杯対策大幅失敗

※本記事の情報・評価・査定は2022年9月14日時点のものです。

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マンチェスター・シティ

【引用:マンチェスター・シティ公式Twitter】

不参加国/非選出選手一覧

GKステファン・オルテガ(ドイツ→非選出)※今夏加入

DFセルヒオ・ゴメス(スペイン→非選出)※今夏加入

MFコール・パルマー(イングランド→非選出)

FWリヤド・マフレズ(アルジェリア→不参加)

FWアーリング・ハーランド(ノルウェー→不参加)※今夏加入

★今夏のW杯対策評価:Sランク

まず今夏のマンチェスター・シティの移籍においての大成功は紛れもなくハーランドであろう。加入決定当初は筆者もチームへの即フィットとプレミアへの素早い適応は簡単ではないと考えていたが、これは杞憂だったようだ。ハーランドはすでにチームにフィットしていると言え、ベルギー代表MFケビン・デ・ブライネとは早くも息の合ったホットラインを形成し、デ・ブライネが前を向いてボールを持てば、ハーランドが相手の急所に走り込む形を作り出している。ジョゼップ・グアルディオラ監督の求めていたCFポジションの選手への得点力の期待に、6試合出場で10得点と見事なまでに応えている。開幕して数試合しか経っていないにもかかわらず、得点王争いの大本命となっている。今のところ、文句のつけようは無い。FW陣においては、マフレズが不参加なこともチームに取っては大きいだろう。

心配な点は、MFの主力スカッドが軒並み代表でも主力であることである。特に、デ・ブライネやポルトガル代表MFベルナルド・シウバのような替えのきかない選手が不在となってしまった場合には苦しい試合展開が増えてしまうだろう。

ともあれ、ハーランドがW杯期間に休息を取り、1シーズンフルで出場することができれば、今シーズンも優勝争いの本命であることに疑いは無いと言えよう。MF・DFに多くの離脱者が出た場合が心配であるが、その場合にもグラルディオラ監督であればうまく選手を起用し乗り越えるであろう。今夏のマンチェスター・シティのW杯対策評価はSランクである。

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リバプール

【引用:リバプール公式Twitter】

不参加国/非選出選手一覧

GKクィービーン・ケレハー(アイルランド→不参加)

GKアドリアン(スペイン→非選出)

DFジョエル・マティプ(カメルーン→非選出)

DFナサニエル・フィリップス(イングランド→非選出)

DFアンドリュー・ロバートソン(スコットランド→不参加)

DFコスタス・ツィミカス(ギリシャ→不参加)

DFカルヴィン・ラムゼイ(スコットランド→不参加)※今夏加入

MFカーティス・ジョーンズ(イングランド→非選出)

MFナビ・ケイタ(ギニア→不参加)

MFアレックス・オックスレイド=チェンバレン(イングランド→非選出)

MFジェームズ・ミルナー(イングランド→非選出)

FWモハメド・サラー(エジプト→不参加)

FWルイス・ディアス(コロンビア→不参加)

★今夏のW杯対策評価:Dランク

リバプールは上記のようにW杯に出場しない選手が非常に多く、サラー、ルイス・ディアス、ロバートソン、マティプと、主力の多くも休息が取れることから、プレミアリーグ開幕前には、W杯による疲労の心配は少ないと考えられていた。筆者も今季のリバプールは順当に優勝争いに加わることを疑わなかった。しかし、開幕から状況は一変。怪我人が続出したことによる戦力の低下が発生し、ベンチ入りメンバーには昨シーズンベンチにすら入ることの無かったアンダー世代の若手が入らざるを得ない状況に陥り、選手交代による試合展開への変化を加えることが難しくなっている。その結果、開幕から勝ち点を取りこぼす試合が続き、宿敵マンチェスター・ユナイテッドには第3節にて敗戦を喫した。セネガル代表FWサディオ・マネの抜けた穴がとてつもなく大きかったことをユルゲン・クロップ監督は実感しているであろう。マネの抜けた穴を埋めるべく加入したウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスに至っては第2節のリーズ戦で怒りの感情を抑えることが出来なかった結果、相手への頭突きの愚行によりレッドカードを提示され、その後の3試合も出場停止処分を受ける始末であった。

この事態にも関わらず、リバプールのフロントは開幕後の即戦力の補強の動きが鈍かった。開幕後の唯一の補強はユベントスからローンで獲得したブラジル代表MFアルトゥール・メロであった。怪我人が戻って来れば、再びスカッドが充実してくるであろうが、それまでに勝ち点を取りこぼすことが多くなってしまっては、優勝争いに絡むことは今シーズンは難しくなってしまうだろう。元々、W杯へ向けたスカッドは充実していたはずだが、緊急事態に対してのフロントの動きの鈍さから、今夏のリバプールのW杯対策評価はDランクとした。

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チェルシー

【引用:チェルシー公式Twitter】

不参加国/非選出選手一覧

GKケパ・アリサバガラ(スペイン→非選出)

DFウェズレイ・フォファナ(フランス→非選出)※今夏加入

DFトレヴォ・チャロバー(イングランド→非選出)

MFジョルジーニョ(イタリア→不参加)

MFルベン・ロフタスチーク(イングランド→非選出)

MFカーニー・チュクエメカ(イングランド→非選出)※今夏加入

FWアルマンド・ブロヤ(アルバニア→不参加)※今夏復帰

FWピエール=エメリック・オーバメヤン(ガボン→不参加)※今夏加入

★今夏のW杯対策評価:Aランク

9月7日にトーマス・トゥヘルを電撃解任したことが記憶に新しいチェルシー。新監督には、今シーズン第6節終了時点で4位につけるなど快進撃を見せていたブライトンを率いていたグレアム・ポッターを引き抜いた。ポッター監督もブライトンでは3バックシステムを起用していたためチェルシーの選手にとっては大きな混乱は無いであろう。そんなチェルシーの今夏のW杯対策は成功と言えるであろう。まずは2020EURO覇者のイタリアがまさかのW杯予選敗退の事態となり、MFの大黒柱であるジョルジーニョがW杯不参加で休息を取れることがチームとって大きなプラス材料である。DFにはフォファナ、MFにはチュクエメカとまだA代表には招集されていないが、若き才能溢れる選手の獲得に成功し、W杯参加選手とうまくローテーションさせることで疲労を軽減させながらリーグを戦っていくことが出来そうである。FWには今夏レンタル先のサウサンプトンからブロヤを復帰させ、バルセロナからはオーバメヤンを獲得した。主力のFW陣には代表でも主力となる選手が多く在籍しているため、この2人の加入も参加選手の疲労軽減には大いに貢献するであろう。特にオーバメヤンの加入は、開幕当初にはCFでの起用となっていたイングランド代表FWラヒーム・スターリングをメインポジションである左WGで起用することを可能とした。

ポッター監督となり、今後はシーズン序盤に失った勝ち点を取り戻すべく、どのような戦いを見せるのかに注目が集まるチェルシーであるが、多くの資金を基に選手を獲得し、その補強選手がしっかりW杯対策ともなっていることから、今回はAランクとした。

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トッテナム

【引用:トッテナム公式Twitter】

不参加国/非選出選手一覧

DFダビンソン・サンチェス(コロンビア→不参加)

DFジャフェット・タンガンガ(イングランド→非選出)

DFマット・ドハティ(アイルランド→不参加)

DFジェド・スペンス(イングランド→非選出)※今夏加入

MFオリバー・スキップ(イングランド→非選出)

MFイヴ・ビスマ(マリ→不参加)※今夏加入

MFライアン・セセニョン(イングランド→非選出)

FWデヤン・クルゼフスキ(スウェーデン→不参加)

FWルーカス・モウラ(ブラジル→非選出)

★今夏のW杯対策評価:Bランク

文句無しの今夏の移籍の動きを見せたトッテナムは、開幕から好調をキープし第6節終了時点で4勝2分で3位につけている。アントニオ・コンテ監督体制2年目ということもあり、しっかり開幕からコンテ監督の戦術準備が出来た状態でスタート出来たことが大きいのであろう。W杯対策としては、まずMFにビスマを補強できたことが大きい。昨シーズン中盤のフィルター役を担っていたピエール=エメリック・ホイビュアーはW杯にてデンマーク代表に主力として出場するため、ホイビュアーの疲労削減のためのローテーションをビスマで賄うことが出来る。DFではサンチェス、タンガンガ、ドハティとW杯に出場しない選手が多い。

心配なのはFW陣で、ハリー・ケインとソン・フンミンは共に代表では絶対的エースとして君臨しており、W杯の疲労は避けられない。クルゼフスキ、モウラは不参加なため、右WGは安心だ。そんな中、ブラジル代表に選出されてはいるが、レギュラーとしての出場は難しそうなリシャルリソンの補強が大きく影響してきそうである。ケイン、ソン、リシャルリソンで前線をローテーションしてけば、チームの質を落とさずにリーグ戦を戦っていけそうである。

ケイン、ソンが怪我なくW杯から帰ってくることができれば問題なさそうだが、万が一、2人が離脱した場合にはコンテ監督の手腕が問われることとなるであろう。今夏はまずまずのW杯対策であったと評価し、Bランクとした。

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アーセナル

【引用:アーセナル公式Twitter】

不参加国/非選出選手一覧

DFロブ・ホールディング(イングランド→非選出)

DFキーラン・ティアニー(スコットランド→不参加)

DFオレクサンドル・ジンチェンコ(ウクライナ→不参加)※今夏加入

MFモハメド・エルネニー(エジプト→不参加)

MFマルティン・ウーデゴール(ノルウェー→不参加)

MFファビオ・ビエイラ(ポルトガル→非選出)※今夏加入

FWエディ・エンケティア(イングランド→非選出)

★今夏のW杯対策評価:Aランク

トッテナムと同様に、今夏のアーセナルの補強は充実したものとなった。その補強の成果もあり、第6節終了時点での順位は5勝1敗で見事1位で、最高のスタートダッシュとなっている。その今夏の補強で獲得したジンチェンコは、ウクライナが予選敗退となってしまったこともあり、W杯には参加しないため、1年を通してのコンディションは安定するであろう。また、同じ左SBのポジション争いをするティアニーもスコットランドがW杯不参加のため、このポジションにおいては万が一のことがあっても安心出来るのが大きい。MFでは、今シーズンからチームのキャプテンに就任したノルウェー代表のウーデゴールが不参加。また、イングランド代表の当落線上にいるエミール・スミス=ロウが落選となった場合には攻撃的MFのポジションは安心出来る。さらには今夏に加入したファビオ・ビエイラもこのポジションでのローテーションに加われれば、より豊かなコンディション調整が可能となるであろう。

心配なのは、CBと右SB、守備的MFとFW陣の主力の多くがW杯参加国の代表レギュラー格であることだ。昨シーズンは右SBのレギュラーだった日本代表DFの冨安健洋が怪我で離脱が多くなった際には難しい試合が多くなってしまったように、こういったポジションに怪我人が出てしまうことが不安要素ではある。しかし、今夏にはフランス代表DFウィリアム・サリバの復帰や、MFもこなせるジンチェンコ、ブラジル代表FWガブリエル・ジェズスの獲得により、昨シーズンよりも選手層はより一層厚くなっている。そのため、ミケル・アルテタ監督は昨シーズンよりは頭を悩ませることは少なくなるであろう。

的確な今夏の補強により、選手層のUPに成功したアーセナル。その成果により開幕から勝ち点をしっかり積み重ねている。今夏のW杯対策は成功と言えると評価し、Aランクとした。

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マンチェスター・ユナイテッド

【引用:マンチェスター・ユナイテッド公式Twitter】

不参加国/非選出選手一覧

GKマルティン・ドゥブラフカ(スロバキア→不参加)※今夏加入

DFビクトル・リンデロフ(スウェーデン→不参加)

DFフィル・ジョーンズ(イングランド→非選出)

DFアーロン・ワン=ビサカ(イングランド→非選出)

MFスコット・マクトミネイ(スコットランド→不参加)

FWアンソニー・エランガ(スウェーデン→不参加)

★今夏のW杯対策評価:Cランク

マンチェスター・ユナイテッドの今夏の移籍の動きは非常に活発なものとなった。エリック・テン・ハグ監督がアヤックスから連れてくる形でアルゼンチン代表DFリサンドロ・マルティネスとブラジル代表FWのアントニーを引き抜き、フェイエノールトからオランダ代表DFタイレル・マラシアを獲得した。また、昨シーズン、ブレントフォードにて見事なプレーを披露したデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンを補強。驚きだったのはレアル・マドリードからブラジル代表MFカゼミーロまでも獲得に成功したことだった。多くの資金を使い、テン・ハグ監督が目指すサッカーのために即戦力となる選手を多く補強したわけだが、上記に挙げた選手は皆、W杯に参加する国におけるレギュラー選手である。また、現在チームのレギュラーメンバーとして出場している選手の中でW杯に参加しない選手は、スコットランド代表マクトミネイとスウェーデン代表FWエランガのみである。開幕2連敗で苦しんだ後は4連勝を上げ、チームを持ち直すことに成功したが、W杯後には疲労した選手のローテーションやコンディション調整に苦しむことになることが考えられる。特に今夏からプレミアリーグに挑戦となっている新戦力の選手にとっては、プレミアの強度にW杯も挟みながら耐えていくのは非常に困難になるであろう。

GKに関しては、ニューカッスルからドゥブラフカを補強しているため、スペイン代表GKデ・ヘアに万が一のことがあっても問題はなさそうだが、それ以外のポジションにおいては心配が残る状況である。

W杯出場メンバーが軒並み負傷となった場合や。コンディション不良になった場合には難しい試合が多くなってしまうことが予想されるユナイテッドではあるが、今夏の積極的な補強により、純粋な選手層や戦力は大幅に厚みが増していると言える。ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドでさえもベンチからのスタートを増やすなど、テン・ハグ監督の選手起用、ローテーション法には期待出来る面もあるため、今夏のW杯対策はどちらとも言えないと評価し、Cランクとした。

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“ビッグ6”のカタールW杯対策評価のまとめ

今夏のW杯対策評価は以下の通りとなった。

Sランク→マンチェスター・シティ

Aランク→チェルシー/アーセナル

Bランク→トッテナム

Cランク→マンチェスター・ユナイテッド

Dランク→リバプール

Eランク→該当無し

どうしてもプレミアビッグ6といったメガクラブとなると、所属する選手のほとんどが各国の代表選手クラスとなることは避けられない。だが、そんな中でも今シーズンはW杯に参加しない選手がチームのレギュラーメンバーに多ければ、コンディション面から優位となることは間違いない。どうしてもW杯出場選手が多いのであれば、そのポジションの選手層をどれだけ厚くしておけるかが、今夏の移籍戦略に求められていた動きである。

W杯対策を意識した移籍の動きの出来が最終的にプレミアリーグの順位にどう影響していくのか、W杯後の各チームがそのような状況となっているのかを見るのが今から楽しみである。

ビッグ6のカタールW杯対策

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この記事を書いた人

ユルゲン・クロップ監督率いる当時のドルトムントがきっかけでサッカー好きに。
試合をシステムの観点から分析するのを得意としている。
好きなサッカー選手は、チアゴ・アルカンタラ。
趣味はゴルフ・釣り・サウナ・野球観戦と多彩。

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