【動画付き】MFソフィアン・アムラバト プレースタイルと人物像【マンU/モロッコ】

【引用:Fabrizio Romanoの公式twitter】

”アトラスの獅子(モロッコ代表の愛称)”の中盤を支え、カタールW杯で注目を浴び、評価が急上昇しているのがMFソフィアン・アムラバトだ。カタール大会の活躍で、数多くのビッグクラブから関心が寄せられていたが、2023年夏にプレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドへ期限付き移籍を果たした。そんなアムラバトのプレースタイルとキャリアについて本記事では紹介していく。

目次

アムラバトの基本プロフィール

生年月日1996年8月21日
国籍モロッコ(オランダ)
所属クラブマンチェスター・ユナイテッド
ポジションMF
身長185cm
利き足右足
経歴FCユトレヒト→フェイエノールト→クラブ・ブルッへ→エラス・ヴェローナ(loan)→ACFフィオレンティーナ→マンチェスター・ユナイテッド(loan)

アムラバトのプレースタイル

アムラバトのプレーエリア【引用元:SofaScore

ソフィアン・アムラバトはキャリアの中でセントラルミッドフィルダーやアンカーといった主戦場の中盤から、出場機会は少ないもののセンターバック(CB)をはじめとする最終ラインまでの多くのポジションで経験を積んできている。

そんな彼の強みは豊富な運動量と中盤での守備力の高さである。自身のがっしりとした体格を武器に中盤の危険なゾーンで相手のボールホルダーにタックルを行い、カードを貰うことなくボールを奪い取ることができる。さらには危機察知能力も高く、適切なポジショニングを行いインターセプトでボールを奪ったりとピンチの芽を摘むことができる。そしてこの緊張感のあるハードワークを90分間続けることのできる驚異的なスタミナを彼は持ち合わせているのだ。

またアムラバトはただ守備力の秀でたMFなのではなく、良質なパスを出すことができることも忘れてはならない。相手からボールを奪った後にきちんと味方に繋げることができるプレーヤーで、実際に1試合あたりのタッチ数は55回くらいでパスの成功率85〜90%を記録している。その他にもスペースがあれば自分でボールを運ぶこともできるので攻撃面においても十分貢献することができる。

このように豊富な運動量を活かして攻守において貢献できるアムラバトはチームを支える”ボックストゥボックス”なプレーヤーだと言える。

アムラバトのスーパープレー

https://twitter.com/ACFFiorentinaEN/status/1355558411988045825?s=20&t=7w7ANAW7cPDxPNB8fk9gHA

こちらは20-21シーズン第19節クロトーネ戦でのアムラバトのプレー集。豊富な運動量、ボール奪取、精度の高いパスといった彼を表すキーワードをすべて詰め込んだプレー集である。

アムラバトのキャリア

1996年8月21日、ソフィアン・アムラバトはオランダ・北ホラント州でモロッコ人の両親との間に生まれた。生まれ故郷のオランダで生活していた彼は地元のクラブのユースチームでサッカーを始めると、2007年にはFCユトレヒトのユースチームに加入した。そこで日々サッカーに打ち込み、技術を磨いていったアムラバトは2014年11月2日に行われたリーグ戦第11節のフィテッセ戦で途中出場を果たし、トップチームデビューを果たした。その後は徐々に出場機会を増やしていき、特に16-17シーズンはチームの主力として公式戦38試合に出場し、キャリア初ゴールも決めた。

前シーズンの活躍も影響し、17-18シーズンからは活躍の場をオランダの名門フェイエノールトに移すと、ここでも主力として公式戦38試合に出場しチャンピオンズリーグで初ゴールをマークするなどの活躍を残した。

フェイエノールトで1シーズンを過ごしたのち、2018年8月24日にクラブ・ブルッへと4年契約を結んだことが発表される。しかしながらクラブ・ブルッへではシーズン途中に足首の怪我で離脱した時期もあったものの公式戦29試合に出場した。

2019年8月21日に買取オプション付きでエラス・ヴェローナへレンタル移籍すると、レギュラーの座にすぐに定着し活躍したことでセリエAのクラブから強い関心が寄せられるようになり、2020年1月31日にACFフィオレンティーナへの移籍が決まった。

20-21シーズンからフィオレンティーナでプレーすることとなったアムラバトはここまで公式戦78試合に出場しており、フィオレンティーナの心臓のような存在となってチームを引っ張っていっている。

代表歴に関しては当初は生まれ故郷のオランダを選択していたが、U-17の世代からモロッコを選択しており、ここまでモロッコ代表として43試合出場している。今回のカタールW杯のメンバーにも選出されており、ここまでのモロッコの躍進を支える1人でもある。

2022年のカタールW杯では、モロッコ代表のアンカーとして獅子奮迅の活躍を見せ、ベスト4に貢献。ビッグクラブが注目する存在となっている。

2023年9月1日にマンチェスター・ユナイテッドに1年間の期限付き移籍をすることが発表され、活躍の場をイングランド・プレミアリーグに移した。

アムラバトのエピソード

今回のカタールW杯での活躍で日を追うごとに評価を上げているアムラバト。彼の下にはすでに多くのオファーが届いているという。

そんな彼の兄は現在AKEアテネでプレーするノルディン・アムラバであり、ソフィアンにはプレーだけでなくキャリアに関しても多くのアドバイスをかけている。実際にFCユトレヒト時代にたくさんのオファーの中からフェイエノールト行きを決断したのは兄の助言もあり国内でのステップアップを希望したことが一因である。

今現在はリヴァプールやミランといったビッグクラブが関心を寄せているという報道もあるが果たしてどのクラブを選択するのか。今後の動向から目が離せない。

※2023年9月1日にマンチェスター・ユナイテッドへ1年間の期限付き移籍をすることが決まった。

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アムラバトのまとめ

メディアからは”3つの心臓の持ち主”とも表現されるような豊富な運動量と高い守備能力を武器に中盤を支配し、チームに貢献することができるソフィアン・アムラバト。カタールワールドカップにおける活躍、特にベスト8を決めたスペイン戦での活躍は目を見張るものであった。マンチェスター・ユナイテッドへと期限付き移籍し、プレミアリーグ初挑戦となるが、ボックストゥボックスのプレースタイルが持ち味であるアムラバトの活躍が期待される。

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この記事を書いたライター

6歳からJリーグ、高校生から海外サッカーに興味を抱くようになり、試合を観戦するように。
好きな選手はアンヘル・ディマリア。
海外のサッカーを見始めるきっかけとなった選手でもあり、このことを人に話すと100%驚かれる。

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