【動画付き】FWクリストファー・エンクンク プレースタイルと人物像【チェルシー/フランス】

【引用:le 10sport公式Twitter】

RBライプツィヒでの活躍を経て、チェルシーへと移籍したフランス代表MFクリストファー・エンクンクは、タレント揃いの“レ・ブルー”(フランス代表の愛称)に名を連ねる非常に注目度の高い選手だ。21-22シーズンには公式戦52試合35ゴール20アシストと驚異的な結果を残し、欧州屈指のアタッカーとして評価を高めている。本記事ではそんなエンクンクのプレースタイルやキャリアについて紹介していく。

目次

エンクンクの基本プロフィール

生年月日1997年11月14日
国籍フランス
所属クラブチェルシー
ポジションFW/MF
身長178cm
利き足右足
経歴パリ・サンジェルマンB→パリサンジェルマン(PSG)→RBライプツィヒ→チェルシー

エンクンクのプレースタイル

エンクンクのプレーエリア【引用元:SofaScore

エンクンクはこれまでセントラルミッドフィルダー、両サイドハーフ、センターフォワード、両ウイングといった中盤から前線におけるすべてのポジションをこなしてきており、まさに”万能型戦士”と呼べるプレーヤーである。頭角を現したライプツィヒでは前線でのプレーが中心となっている。

彼がこれほどたくさんのポジションでプレーすることができるのは戦術理解度の高さが大きく影響している。中盤ではパスをサイドに散らしたり、精度の高いスルーパスを出してチャンスメイクやゲームメイクを行うことができるプレーの視野の広さを持っている。サイドにいる時は持ち前のドリブルで相手をはがし、的確なクロスを出して味方の得点をアシストできる。さらにトップのポジションでは、スピードを活かして積極的に裏への抜け出しを図ったり、フィニッシャーとなることができる。仮に相手から激しいタックルを受けても、強靭なフィジカルを活かして簡単に失うことなくプレーを続けることができるのも強みだ。このようにどのポジションでもその場所で求められるタスクを行うことができる。

このようなユーティリティ性に加え、精度の高いクロスやパス、速くて強烈なシュートをもっている。これらの彼の武器がブンデスで得点やアシストという数字を残せている秘訣といえる。

エンクンクのスーパープレー

こちらはRBライプツィヒに移籍してからのエンクンクの華麗なスキルやゴールをまとめた動画である。この動画からエンクンクの速くて威力のあるシュートだけでなく、精度の高いクロスや動き出しの良さなど様々な魅力について確認することができる。

エンクンクのキャリア

1997年11月14日、パリ東部の郊外ラニー=シュル=マルヌで生まれたエンクンクは6歳の時にASマロレスでサッカーを始めた。そして12歳の時にフォンテーヌブローに加入すると、彼のスピードやテクニックがプロのスカウトの目に留まりはじめ、2010年にパリ・サンジェルマン(PSG)のユースチームに加入することとなった。

PSGのユース時代はフィジカル面で他の選手より劣っていたものの、足元の技術の高さやフットボールIQの高さが評価され、2015年12月8日に行われたチャンピオンズリーググループA第6節のシャフタール・ドネツク戦でトップチームデビューを果たした。そして2016年3月5日の第29節モンペリエ戦でリーグアンデビューを果たした。翌16-17シーズンでは第29節ロリアン戦でプロ初ゴールを決め、その後のシーズンにおいてもカップ戦や途中出場を中心に出場機会を徐々に増やしていくものの、レギュラーに定着することはタレント揃いのPSGではなかなか叶わなかった。

そんな中2019年7月18日に生まれ育ったフランスを離れ、RBライプツィヒに5年契約で加入することが発表された。この年から監督に就任したユリアン・ナーゲルスマンの下で自身の強みでもあるユーティリティ性と足元の高い技術を活かし、公式戦44試合に出場し5ゴール16アシストと結果を残した。これ以降彼はライプツィヒの主力として完全に定着し、チームを引っ張っていく存在となる。21-22シーズンにおいては第6節ヘルタ・ベルリン戦を皮切りに得点とアシストを量産していき公式戦52試合35ゴール20アシストをマークし、チームのDFBポカール制覇に貢献するなどより充実したシーズンを送った。この活躍が認められ21-22シーズンのブンデスリーガ年間最優秀選手に選出されている。

2023年6月、6000万ユーロ(約93億円)でチェルシーへの移籍を果たした。

エンクンクのエピソード

近年の活躍の影響もあり、エンクンクの市場価値は8000万ユーロ(約117億円)と高額になっている。これはフランス人プレーヤーの中ではPSGのFWキリアン・ムバッペに次ぐ金額となっている。また1997年生まれの選手と比べるとインテルのFWラウタロ・マルティネスなどを上回り一番高い値となっており、これらの比較からエンクンクの価値の高さが改めて感じ取れる。

私生活においては休日やオフの様子を定期的にInstagramにアップしており、彼のサッカー以外のリラックスした姿を見ることができる。

エンクンクのまとめ

どのポジションでもきちんと仕事をこなせるユーティリティ性と強烈なシュート、正確なクロスを武器にライプツィヒでゴールとアシストを量産してきたクリストファー・エンクンク。11月に開幕するカタールW杯においてもフランス代表に選出される可能性は十分高く、出場した際にどのような爪痕を残せるかが見どころだ。チェルシーへの移籍が決定した中、ドイツに続いてイングランドでも同等、それ以上の活躍ができるか今後が非常に楽しみな選手である。

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この記事を書いたライター

6歳からJリーグ、高校生から海外サッカーに興味を抱くようになり、試合を観戦するように。
好きな選手はアンヘル・ディマリア。
海外のサッカーを見始めるきっかけとなった選手でもあり、このことを人に話すと100%驚かれる。

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