【日本代表】コスタリカ代表ってどんなチーム?“要注意人物”をノーミルク佐藤が解説

コスタリカ代表を解説
【引用:Sport Illustrated公式サイト & Off The Ball編集部】

ドイツ代表・スペイン代表は、W杯優勝経験のある強豪国でもあり、事前にサッカーのスタイルや中心選手の特徴などが大方知られている。しかし、コスタリカ代表はどうだろうか?サッカー専門YouTubeチャンネルでMCを務め、データ企業を経営する戦術分析家のノーミルク佐藤氏が、“伏兵”コスタリカの注目すべき要素を解説している。

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コスタリカ代表の特徴は“カメレオン戦術”

コスタリカのスタイルを一言で表現するのであれば、“カメレオン戦術”だ。

ノーミルク佐藤

コスタリカは、もしかしたら今大会の参加国の中で、最も多彩なフォーメーションを擁しているチームかもしれない。4-3-3、4-4-2、3-1-4-2、5-3-2…。相手によって様々なシステムを使い分けてくる。ただし、おそらくコスタリカは日本のことを同格に見ている。なので、5バックのような守備的戦術ではなく、最も自分たちの持ち味を発揮することのできる4-4-2で臨んでくる可能性が高い。その根拠としては、9月に行われた強化試合。コスタリカは韓国と戦って2-2で引き分けているが、この試合で採用したフォーメーションが4-4-2だった。

キープレーヤーは18歳の超新星FWベネット

コスタリカのキープレーヤーには、超新星FWジュイソン・ベネットの名を挙げている。

ノーミルク佐藤

注目選手は守護神ナバス、と言いたいところだが、個人的には、今大会で一番のワンダーボーイがコスタリカにいると考えている。それが、ジュイソン・ベネット。左サイドハーフの選手で、韓国戦で2ゴールを奪ったのが、この選手。まだ18歳になったばかりで、昨年に東京五輪が開催されていた時期に、ベネットはプロデビューを果たした。なので、まだプロになって1年ちょっとというキャリアなんだよね。

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プロデビューから3週間でコスタリカ代表に初招集

ベネットは昨年2021年8月にプロデビューを果たしたばかりだが、まさしく“飛ぶ鳥を落とす勢い”のキャリアを爆走している。

ノーミルク佐藤

地元のクラブでのデビュー戦で、出場4分で初ゴールを記録していて、そのデビュー戦から3週間後に、なんと、コスタリカ代表に初招集されている。昨年8月のエルサルバルド戦、また、11月に行われたW杯予選カナダ戦で出場して、コスタリカ史上最年少出場記録、また、コスタリカ史上最年少W杯予選最年少出場記録を樹立した。そして、今年3月のW杯予選アメリカ戦でアシストを記録。W杯予選ではプレーオフに回ってニュージーランドと対戦したが、この試合でも決勝点をアシストしている。

ハメスを彷彿とさせる“ワンダーボーイ”の風格

まさに怖いもの知らずと言わんばかりのベネットは、2014年大会でブレイクを果たしたコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスに似通った“ワンダーボーイ”の雰囲気が漂っているという。

ノーミルク佐藤

代表での飛躍的な活躍を受け、サンダーランドが獲得を決断した。日本人で言うと、まだ高校3年生の世代だが、開幕戦で途中出場を飾ると、2試合目のワトフォード戦では早くも初ゴールを記録した。その1週間後に前述の韓国戦があって、そこで2ゴールを奪った、という流れになる。まさしく、新進気鋭なワンダーボーイと言っていい。8年前のハメス・ロドリゲスを彷彿とさせるなと。グループEの中では、W杯後に最も市場価値が伸びる可能性があるのが、ベネットと言える。

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ベネットと山根のマッチアップが鍵を握る?

日本戦でも起用される可能性の高いベネットだが、先発が予想されるDF山根視来とのマッチアップが試合の鍵を握りそうだ。

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ベネットのプレースタイルとしては、C大阪のパトリッキや、清水の乾のようなタイプ。日本はコスタリカ戦でおそらく山根が右SBで先発を務めると思うが。日本の右サイド、コスタリカの左サイドが鍵になる。ベネットと山根のマッチアップが、試合展開に大きな影響を及ぼすことになるだろう。

コスタリカ代表の特徴と要注意人物のまとめ

コスタリカはカタールW杯初戦のスペイン戦で0-7の惨敗を喫しており、背水の陣で日本戦に臨む。ノーミルク佐藤氏は、コスタリカが攻撃面で持ち味を発揮できる4-4-2システムの採用を予想しており、左サイドハーフの“ワンダーボーイ”ベネットが自由にプレーできるのか、日本の右サイドが抑え込むのかで、試合の流れが決まると見解を述べていた。FIFAランキングでは日本よりも下にいるコスタリカだが、一筋縄ではいかないのは確かだろう。

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ノーミルク佐藤のプロフィール

株式会社Lifepicture代表取締役、YouTubeCH「ミルアカ」MC『ノーミルク佐藤』。

複数webメディアの運営や企業の経営改善、マーケティング、プロモーション、教育事業を行う傍ら、自社でサッカーのデータラボを立ち上げ、独自にデータの収集・分析・開発を行う。

ABEMA「ゼルつく」の専属データマンとしての出演、ABEMA「FIFAワールドカップ2022抽選会生中継〜最速予想&分析SP〜」などの出演、GOAL主催Jリーグ版NXGN2021選考委員等も務める。

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この記事を書いたライター

「Off The Ball」編集長。
大手サッカー専門メディアに過去6年配属。
在籍時は、高校サッカー・J1リーグを主に担当。
「DAZN」企画でドイツ・スペインへの長期出張で現地取材を経験。
人生の転機は、フェルナンド・トーレスの引退会見で直接交わした質疑応答。
趣味はサウナ。

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