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【動画付き】FWカリム・アデイェミ プレースタイルと人物像【ドルトムント/ドイツ】

20歳のドイツ代表FWカリム・アデイェミは、“怪物”ハーランドと似通ったキャリアを歩んでいる。スピードやドリブルを武器にザルツブルクで結果を残し、名門ドルトムントの扉を叩いた。期待の若手フォワードである。カタールW杯にも出場するアデイェミのプレースタイルやキャリアについて本記事で紹介していく。

アデイェミの基本プロフィール

生年月日2002年1月18日
国籍ドイツ(ナイジェリア、ルーマニア)
所属クラブボルシア・ドルトムント
ポジションFW
身長177cm
利き足左足
経歴レッドブル・ザルツブルク→FCリーフェリング(loan)→レッドブル・ザルツブルク→ボルシア・ドルトムント

アデイェミのプレースタイル

アデイェミのプレーエリア【引用元:SofaScore

アデイェミはセンターフォワードや両ウイングでプレーすることが可能なFWであり、活躍の目立ったザルツブルク時代は主に2トップの一角で起用されていた。

彼の1番の長所は相手を置き去りにしてしまうスピードである。DFとの1対1では圧倒的な自身のスピードを武器に縦突破することができ、そこからクロスを上げたり、シュートまでいくことができる。またスプリント能力も高く、華麗な裏抜けからチャンスを演出することも可能だ。

これだけのスピードがありながら、ドリブルやシュートの技術が非常に高い選手であるというのも彼の強みの一つといえるだろう。スピードを活かしたドリブルやテクニカルなドリブルとバリエーションを持っており、ドリブル成功率は50%を記録している。シュートもきちんと抑えの効いたコントロールショットを放つことができる。それに加えて利き足でない右足でゴールへ流し込むことができる。

さらにポジショニングに関してもかなり良く、ゴール前でのこぼれにいち早く反応できたり、味方からもいいパスを受けることが出来ており、このこともアデイェミが結果を残せている一因だといえる。

攻撃時にボールを持ちすぎてしまうことがあるなど少々粗削りな部分もあるがまだ20歳と若く、将来のドイツ代表の点取り屋となる可能性を秘めているプレーヤーである。

https://www.off-the-ball.jp/jamal_musiala/

アデイェミのスーパープレー

こちらはアデイェミのザルツブルク時代の好プレーをまとめた動画である。この動画1つからアデイェミのスピード、技術の高さを感じることができる。また10代と若いのにも関わらず、相手DFに物怖じせず自信をもってプレーできているのも印象的だ。

アデイェミのキャリア

カリム・アデイェミは2002年1月18日にドイツのバイエルン州ミュンヘンでナイジェリア人の父とルーマニア人の母との間に生まれた。8歳から10歳までの間はドイツの名門バイエルン・ミュンヘンのアカデミーに在籍し、その後ミュンヘン南部を拠点とするSpVggウンターハヒンクのユースアカデミーに加入する。そこでは15歳ながらU17のチームでプレーし、6試合で4ゴールと結果を残した。その後もアカデミーで経験を積み、様々なクラブから注目を浴びるようになる。

2018年の夏オーストリアの名門レッドブル・ザルツブルクと3年契約を結ぶと、まずはザルツブルクのセカンドチームであるFCリーフェリングでプレーすることとなる。このセカンドチームでは35試合で15ゴール12アシストを記録し、この活躍が認められ、2019-20シーズン第23節SKラピード・ウィーン戦でトップチームデビューを果たした。この試合でプロ初アシストを記録し、さらに第31節SKシュトゥルム・グラーツ戦でプロ初ゴールを記録した。

翌20-21シーズンはチャンピオンズリーグデビューを果たすなど公式戦の出場機会を増やしていき、公式戦39試合に出場し9ゴール11アシストを記録。さらに21-22シーズンではリーグ戦だけで19ゴールという前年度を上回る結果を残した。

20歳という若さで、これまで素晴らしい活躍をみせてきたアデイェミは2022年5月11日ドイツの名門ボルシア・ドルトムントと5年契約で移籍することが発表された。現在マンチェスター・シティでゴールを量産しているのノルウェー代表FWアーリング・ハーランドもザルツブルクからドルトムントへとステップアップしており、プレースタイルは違えど似通ったキャリアを歩んでいる。

ナイジェリア人とルーマニア人の両親をもつアデイェミだが、生まれ育ったドイツの各年代別の代表に選出されてきており、2021年にはドイツのA代表の一員として初招集をうけ、9月5日のアルメニア戦で代表初ゴールも決めている。また、2022年に開催されるカタールW杯のメンバーにも選出されている。

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アデイェミのエピソード

圧倒的なスピードや技術の高いドリブルが持ち味のアデイェミだが、彼のプレーのモデルとなっているのはかつてバイエルン・ミュンヘンなどで活躍した元オランダ代表FWアリエン・ロッベンであることをドイツメディアのインタビューで語っている。そしてロッベン同様将来的にはウイングのポジションで活躍したいとも話している。

また彼のインスタグラムではアイコンをワンピースのキャラクターにしていたり、オフの様子を定期的にあげていたりといろいろな一面を知ることができる。

アデイェミのまとめ

圧倒的なスピードや技術力の高いドリブルでまだ20歳にも関わらず、十分な結果を残してきたカリム・アデイェミ。彼はまさに将来ドイツを背負っていく未来のスター候補ともいえる存在だ。今シーズンからプレーするドルトムントではリーグ戦でまだゴールという結果を残せていないが、持っている才能に間違いはなく非常に今後が楽しみだ。また今回のカタールW杯でも日本と同グループのドイツ代表に選出されており、日本にとって脅威となるのは間違いないだろう。

T-Oyama

6歳からJリーグ、高校生から海外サッカーに興味を抱くようになり、試合を観戦するように。 好きな選手はアンヘル・ディマリア。 海外のサッカーを見始めるきっかけとなった選手でもあり、このことを人に話すと100%驚かれる。